北陸応援割の最新情報まとめ

政府は、2024年(令和6年)1月1日に発生した能登半島地震により被害を受けている石川県や富山県をはじめとした北陸エリアの観光業界の支援のため、旅行支援策として「北陸応援割」の実施概要を2月13日に発表しました。この北陸支援割は、被災者の生活となりわい支援のためのパッケージとして予算が充当されているもので、石川県・富山県・福井県・新潟県の北陸の4つの都道府県への旅行代金を、1日1泊2万円までを上限として50%を補助します。

この北陸応援割実施の背景ですが、官公庁は次のように発表しています。

2024年2月22日現在でわかっている北陸応援割の概要については以下の通りとなっています。

ちなみに石川県の馳浩知事は2024年2月14日の記者会見にて、災害対策の優先のため、北陸応援割の開催時期を富山県、福井県よりも遅らせる考えを明らかにしました。

北陸応援割の割引率・割引料金は？

北陸応援割の割引率および割引料金は旅行商品や旅行料金によって異なります。

交通付宿泊利用商品の場合、個人にて宿泊と鉄道料金をそれぞれ購入した場合、交通付宿泊利用商品にはなりません。旅行会社などが催行する旅行商品のみが対象となるため、北陸応援割を利用する場合には、各種オンライン旅行予約サイトや旅行会社、宿泊事業者などから申し込みする必要があります。なおこの北陸応援割、日帰り旅行は対象外となります。

北陸応援割の最新動向

北陸応援割の最新動向ですが、2月21日現在でまだはっきりとした各県の方針が定まっていません。斉藤国土交通相は20日の記者会見で、北陸応援割の開始時期については「地域ごとに柔軟に対応するべきだ」と述べ実情に合わせ判断すべきとの考えを示しましたが、福井県の杉本知事は2月21日の県議会の中で、北陸応援割の開始時期については「できるだけ4県で足並みをそろえながら北陸全体の復興支援が盛り上がるよう努力していきたい」と述べ、同時に始めたいという意向を示しています。ただし、最も被害が大きかった石川県の馳知事は、石川県内での開始時期を他県と足並み揃えることなく独自で検討する考えを示しているなど、現時点で足並みをそろえるのは難しいと思われます。

そのような背景もあり、2月中旬から募集を開始すると見られていたものの未だ検討中とされているのが現状です(2月21日時点)。なお、富山県と福井県は3月中旬までに開始するという形で調整しているという情報もあります(新潟県の動向については21日時点では不明)。

北陸応援割の申し込み方法

北陸応援割は旅行予約サイト、旅行会社、宿泊施設から申し込みが可能となっています。準備のできた事業者は各県が北陸応援割対象の旅行プランの販売開始を発表したのち、実際にどのような流れでも申し込めるかをここでは簡単にまとめて紹介します。なお、現時点では既存予約については北陸応援割の対象外となるようで、これからのツアーに関してのみが対象となるとのことです。

旅行予約サイトからの申し込み

旅行予約サイトからの申し込みについては次のようなサイトから申し込みができます。

これ以外にもありますが、交通と宿泊をセットで考えた場合にはこのような旅行予約サイトから申し込むのが断然早くて簡単です。ここで紹介した旅行予約サイトのすべてが北陸応援割に参加するかどうかは現時点ではわかりませんが、おそらく多くが参加を表明すると思います。ただし、これらの旅行予約サイトの旅程すべてが北陸応援割の対象となるわけではなく、北陸応援割対象の旅行プランは旅行予約サイト側で決められたもののみとなりますので、注意しましょう。

旅行会社からの申し込み

上記の旅行予約サイトではなく、旅行会社から直接申し込みをするという方法もあります。旅行会社に問い合わせて北陸応援割対象のツアーをネットや電話、店頭から申し込むことで割引対象となります。

宿泊施設からの申し込み

北陸応援割は、宿泊施設に直接問い合わせして申し込むこともできます(宿泊のみの場合)。この場合も全ての旅行プランが対象となるわけでなく、宿泊施設側が決めたプランのみが対象となります。

この北陸応援割は宿泊のみの割引は対象となりますが、交通のみの割引はありません。そのため、鉄道のみ、バスのみ、航空のみといった交通手段で割引は受けられません。よって、旅行予約サイトや旅行会社からの申し込みでパッケージツアーを申し込むのが安全です。

2024年北陸新幹線延伸に合わせた北陸応援割が適用されるパッケージツアーを期待？

2024年3月16日に北陸新幹線が金沢駅から敦賀駅まで延伸します。この延伸は約125kmにわたるもので従来の交通移動に比べ約50分の時間短縮を実現します。この北陸新幹線の延伸に合わせてJR東日本や西碑本で割引切符が販売されるようです。現時点で北陸応援割についての具体的な予約内容は開示されていませんが、3月中旬の北陸新幹線延伸に合わせて多くの旅行者が北陸を訪れる機会が増えることは予想されます。

北陸応援割の今後の動向に注目です。