仕事の後に飲みに行く機会が多い方は、飲みすぎによる二日酔いに悩まされることも多いのではないでしょうか。二日酔いにならない人もいれば、少量のアルコール摂取だけで頭痛や吐き気を引き起こしたり、次の日まで体調不良が続く人もいます。いずれにせよ、次の日の仕事に悪影響を及ぼす飲み方はできるだけ避けたいものです。しかし、どんなに対策を行っても二日酔いになってしまうことはあります。そんな二日酔いを少しでも軽減するためのアイテムがコンビニで手に入ることを知っていましたか?
今回は、コンビニで入手可能な二日酔い対策の食べ物・飲み物について紹介していきます。
目次
そもそも二日酔いの原因とは何か?
二日酔いはそもそもどうして起きるのでしょうか。
厚生労働省が提供している生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」によると、二日酔いは酒の飲みすぎが原因ではあるものの、なぜつらい症状が発生するのか不明なことが多いのが現状のようです。しかし、二日酔いの助長原因については以下のようなものが候補として挙げられています。
- 軽度の離脱症状
- ホルモン異常・脱水・低血糖・その他
- 酸塩基平衡のアンバランスや電解質の異常
- 炎症反応の亢進
- 睡眠や生体リズムの障害
- アセトアルデヒドの蓄積
- 胃腸障害
- メタノール
- 酒に含まれる不純物(congener) など
この中で、1・6・7といったものが一般的な二日酔いの原因として認知されています。
軽度の脱水症状
アルコールを摂取すると利尿作用が働き排尿を促します。その結果脱水症状になり、体内のアルコール濃度が高まるため、頭痛やめまいなどが起きます。
アセトアルデヒドの蓄積
アセトアルデヒドは、アルコールが体内で分解される際に発生する物質で毒性があります。体内に残った状態だと頭痛や吐き気が生じやすくなります。
コンビニで手に入る二日酔い対策の食品
二日酔いは、頭痛、めまい、吐き気などの不快な症状を引き起こすため、できるだけ避けたいものです。そこで、疲労回復や肝臓の働きを正常化する食品をコンビニで入手し、体調を整えましょう。基本的に消化が良い食品を摂取することで、二日酔いの症状を緩和できます。
バナナ
アルコールの摂取による利尿作用で、水分や電解質が排出されることがあります。その結果、カリウムが不足し、筋力低下や筋肉のけいれんが起こる可能性が高まります。これを防ぐには、カリウムが豊富なバナナの摂取が最適です。
梅干し入りおにぎり
梅干しに含まれる有機酸は二日酔いに効果的です。胃酸の分泌を促進し、食欲を増進するだけでなく、疲労回復にも役立ちます。また、おにぎりにはビタミンB1やアミノ酸など疲労回復効果の高い成分が含まれています。ほとんどのコンビニに梅干し入りおにぎりがあるので、二日酔いの危険を感じたら購入しましょう。
アロエ入りヨーグルト
アロエの主成分であるアロインは、肝臓の解毒作用を高める成分です。飲み過ぎで胃の粘膜が弱ってしまった場合も、アロエの鎮静作用で症状を緩和します。コンビニではプレーンヨーグルトだけでなく、アロエ入りヨーグルトも販売されています。ヨーグルトが苦手な人も、二日酔いの辛さに比べれば問題ありません。
しじみの味噌汁
しじみの味噌汁には、肝機能に効果的なオルニチンが多く含まれており、二日酔いに最適です。また、味噌自体には塩分やミネラル、大豆たんぱく質なども含まれています。生のしじみを使って味噌汁を作る必要はなく、お湯を注ぐだけで食べられるカップ味噌汁がコンビニで簡単に手に入ります。
ナッツ類
アルコールの分解に役立つビタミンB1やビタミンEが豊富に含まれています。
コンビニで購入できる二日酔いに効く飲料
二日酔いを解消するのは食品だけではありません。コンビニには、二日酔いを和らげる飲料も販売されています。前述したように、アルコール摂取による利尿作用で水分が体内から失われるため、脱水症状を改善するための水分補給が重要です。特に胃や肝臓に負担が少ない飲料を摂取することで、二日酔いを軽減できます。
トマトジュース
トマトジュースに含まれるリコピンは抗酸化作用があり、有害なアセトアルデヒドの代謝を促進するなど、二日酔いに効果的な飲料です。また、胃の粘膜を保護するクエン酸や、肝臓の働きを促進するGABAもトマトジュースに含まれています。吐き気や食欲不振がある場合は、トマトジュースの摂取をおすすめします。
スポーツドリンク
脱水症状に効果的な飲料として、スポーツ時に摂取されるスポーツドリンクも有効です。元々水分補給に適しているため、ミネラルウォーターよりも脱水症状の解消に適しています。ただし、スポーツドリンクには糖分が多く含まれていることがあるため、摂取量に注意が必要です。
栄養ドリンク
二日酔いに効果的な栄養ドリンクとして有名なものにウコンがあります。コンビニで入手できる栄養ドリンクの中には、「ヘパリーゼW」などがあります。これらにはウコンエキスや豚レバーを分解した成分配合の肝臓エキスなど、肝機能に効果がある成分が含まれています。お酒を飲む前に摂取しても、飲んだ後に摂取しても効果があるとされています。吐き気や胃もたれなどの症状がある場合には、試してみることをおすすめします。
豆乳
豆乳に含まれるイソフラボンは、血中アルコール濃度を下げる効果があるとされています。また、肝臓の負担を軽減するサポニンも豆乳に含まれています。コンビニで豆乳ドリンクを見かけたら、ぜひ購入をおすすめします。コンビニで販売されている豆乳は、調整豆乳など飲みやすいタイプがあります。最近ではコーヒー味やバナナ味の豆乳ドリンクも登場しているので、いろいろ試してみるのも良いでしょう。
黒烏龍茶
黒烏龍茶には、脂肪分解効果があり、二日酔いの症状を軽減することが期待できます。
低カフェインのお茶
抹茶ラテや緑茶、麦茶などの低カフェインのお茶は、利尿作用があり、アルコールの排出を促します。
コンビニで二日酔いの薬は手に入る?
上記で紹介したように、二日酔いを解消する食品や飲料はコンビニでも手に入ることがわかります。しかし、症状がかなり重い場合には、医薬品の摂取がより効果的です。では、コンビニで薬は手に入るのでしょうか?コンビニでは第2類医薬品と第3類医薬品が購入可能です。第2類医薬品には頭痛薬など、第3類医薬品には胃腸薬などが含まれます。ただし、第2類医薬品は登録販売者か薬剤師がいなければ販売できないため、販売店舗が限定されることがあります。もし、胃痛や胸焼けといった症状ではなく、頭痛がひどい場合には、コンビニでは症状が改善しない可能性もあります。その場合、ドラッグストアや薬局を訪れる方が無難です。
まとめ
コンビニで手に入る二日酔い対策の食品や飲料、医薬品について紹介してきました。二日酔いは誰にでも起こりうるものですが、予防や軽減には食事や水分補給など、生活習慣の改善が重要です。しかし、万が一の場合には、コンビニで手軽に入手できる対策商品も活用して、快適な生活を送りましょう。