自分を客観視するための最善の方法について徹底解説

自分の考えを主張することはとても重要なことです。しかし、自分の主張に固執するあまり他人の意見を否定したりするだけでは民主主義の世の中で自分の意見を通すことはできません。時には第三者的に見て、冷静沈着な立場で意見することも必要です。

今回は、客観的な視点を身につけるための最善の方法について見ていきたいと思います。

客観視とは?

「客観視」とは、その名のとおり自分を客観的に見ること。主観的な感情や個人の意見に基づく判断や評価を排除して、客観的な視点で物事を捉えることを指します。客観的な事実や証拠に基づき論理的に考えた上、公平かつ中立的な立場から物事を評価することが求められるのが客観視の主たる意味です。
主観的な視点で物事を考えた場合、個人の経験や信念、感情などが判断および評価に影響を与えてしまうため、客観的な判断を下すことが難しくなります。特に科学、法律、マスコミなどの領域においては客観的な視点が求められます。

客観視することのメリット・デメリット

自分を客観視することのメリット・デメリットには以下のようなものがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

メリット1:公平性や正確性を持つことができる

客観的な視点を持つことは、個人の感情やバイアスに左右されず、公平で正確な判断を下すことを可能にします。その結果、より客観的な結論に近づけることが可能です。

メリット2:多角的な視点を持つことができる

自分を客観視することによって、自分の主観的な立場や経験に囚われることなく、様々な視点を取り入れることができるようになります。他人の意見や情報を尊重し、複数の視点を総合的にまとめることで、より包括的な理解ができるようになります。

メリット3:問題解決能力が向上する

自分を客観視できることは、問題解決する場面において重要なスキルとなります。感情的な反応や個人的な好みに左右されず、情報を分析した上で論理的な判断を下すことができるため、効果的な解決策を見つけることが可能です。

デメリット1:完全なる客観性を求めるのは不可能である

一方で、人間は基本的に感情的な生き物であることから、完全な客観性を達成することは難しいとされています。つまり、自分の中の主観的な人格形成がなされている以上、主観部分は完全に排除することはできないため、ある程度の主観性は常に存在してしまいます。自分的には客観視できていると言っても、それはあくまでイメージであり、100%できているわけではないということです。

デメリット2:情報不足により客観性に偏りが生じてしまう

客観的な判断を下すためには、信頼性の高い情報源からの情報や数多くの情報の収集が必要不可欠です。しかし、情報が不足していたり、ある特定の分野への偏りがある場合には客観性が損なわれる可能性がありますので、情報収集方法や検証方法には注意が必要です。

デメリット3:意思決定時間と労力がかかる

先ほど自分の客観視するための情報を得るために、情報収集や分析に時間と労力がかかることがあります。また、主観的な判断に比べてより多くの情報を総合的に考える必要があるため、決定までに時間を要する場合があります。そのため、客観視のメリットとデメリットを常に考えながら、状況や目的に応じて客観的な視点を活用することが重要です。

自分を俯瞰してみるのに必要となる「メタ認知能力」とは?

自分を客観視することは、自分を俯瞰してみることとほぼ同義です。その俯瞰してみることを実践する際によく聞く言葉として「メタ認知能力」というものがあります。こちらについても詳しく見ておきましょう。

メタ認知能力

メタ認知能力は、自分自身の思考や学習プロセスについて認識し、それを制御する能力のことを指します。

メタ認知能力は、自分自身の思考や学習プロセスについて認識し、それを制御する能力のことを指します。メタ認知の「メタ(Meta)」とは、「高次の」を意味し、その造語である「メタ認知」は、「自分が認知している事象をより高い次元から客観的に認知すること」を意味しています。また、メタ認知には、自分自身をどのように理解して評価し、調整するかが重要とされており、これには「自分が何を知っていて何を知らないのか」を理解する能力が含まれます。

さて、このメタ認知能力は主に次の2つの要素から構成されます。

  • メタ認知知識
  • メタ認知技能

まず、「メタ認知的知識」ですが、これは個人が自身についての学習について持っている一般的な理解を指します。たとえば、情報の取得や問題の解決方法についての認識、どのような学習戦略が最も効果的であるかについての理解、自分自身の学習スタイルや能力についての自己認識などです。たとえば、「喋るのは苦手だけど書くのは得意である」といった具合に、自分で把握・理解できる部分について認識するのがメタ認知的知識です。

もう一方は、「メタ認知的技能」と言います。これは学習プロセスを監視、評価、調整する能力を指しますが、学習目標の設定や戦略の選択と適用、結果の評価と調整などとなります。メタ認知的知識を把握できたうえで、現在の自分がどうなのかを確認したり、どのように修正・対策を取ればよいかを考えることが重要です。たとえば、「なぜできないのか」を考えつつ、「ではどうやったらできるのか」といった思考がメタ認知的技能です。

自分を客観視するための方法

自分を客観視するのが苦手な人に向けて、客観的な視点を身に付けるためには、以下の方法を試してみることをおすすめします。

1.情報を数多く収集する

自分を客観視するための方法として、特定のトピックや問題に関する情報をできるだけ多く収集することは大切です。その際には信頼性の高い情報源から情報を入手し、複数の視点や意見を比較することが求められます。情報の幅広さと多様性によって、客観的な判断を下しやすくなるでしょう。

2.経験の幅を広げる

自分の経験を拡大することにより、多角的な視点を持つことができます。新しい環境に身を置いたり、異なる文化やバックグラウンドを持つ人々と交流したりすることで、さらに自分の視野を広げることができます。これにより、自身の主観的な偏りを補完することができ、客観的な視点を養うことができます。

3.感情やバイアスに対する認識を深める

自分の感情やバイアスが意思決定や判断に与える影響を認識するようにしましょう。常に自己反省を行い、客観的な視点を歪める可能性のある感情や前提条件に気付くことが重要です。他の人の意見を求めたり、映像や音声などの記録を確認することで、自分を客観視できていない部分に気づき修正していくようにしましょう。

4.論理的思考を養う

論理的思考を養うことによっても客観的な視点を得ることができます。情報を分析したうえで、論理的な推論を行う練習をすることにより、感情や主観的な要素に左右されずに判断することが可能です。論理的思考を身につけることで、客観的な視点を持つことができるようになるでしょう。

5.他者の意見を尊重する

最後に、自分を客観視するためには他人の意見や視点を尊重して真摯に受け止めることも大切です。自分と異なる意見に対しても開かれた態度を持ち、偏見や先入観を排除して考えることが重要です。他者の意見に耳を傾け、その意見を客観的に評価することで、自身の主観的な視点を補完することができます。

以上のような方法を組み合わせて実践することにより、客観的な視点を身に付けることができるようになるでしょう。ただし、何度もお伝えしているように完全な客観性を達成することは難しいものですし、不可能です。人間の判断は常にある程度の主観性を含んでいますが、客観的な視点を意識的に追求することで、よりバランスの取れた判断を下すことが可能となるのではないでしょうか。

おすすめの記事