お客様への訪問の際に、手土産を持っていくことがあると思いますが、普段どのように手土産を選んで相手に渡していますか?手土産を持参することは、あくまでお客様が時間を割いて会ってくれることへの感謝の意味を表すものであるため、渡した手土産が相手が喜んでくれるものであれば、印象もよくなるに違いありません。
しかしながら「どれくらいの手土産が相場なのだろうか?」「好まれる手土産、嫌がられる手土産はあるの?」「どのタイミングで手土産は渡すのが適切なのか?」など、ビジネス経験の長い方でも知っているようで知らないことが多いのではないでしょうか。
本記事では、手土産に関するマナーについて詳しく見ていきます。
目次
そもそも手土産とは?
ビジネスにおける手土産とは、商談や訪問時に取引先や顧客に持参する贈り物のことを指します。相手への感謝や敬意を示し、良好な関係を築くための日本独自のビジネスマナーと言われています。
どんなものが手土産としてよいの?
そもそも「何を手土産として持っていくのが良いか?」。多くのビジネスパーソンは、手土産を持参すること自体は意識しているものの、何が手土産としてベストなのかいつも悩んでいるのではないでしょうか?たとえば遠方への出張であれば、地元の商品を手土産として持っていくというのが手っ取り早くかつ相手にも嫌がられずに済みますが、近くのお客様へ訪問する、といった場合に地元の商品では「ちょっと違うかな?」と感じることでしょう。
一般的な手土産としては、箱入りでかつ従業員でシェアできるような小分けの商品が選ばれやすいです。たとえば、クッキーやチョコレート、おせんべいでかつ個別包装されているものがおすすめです。日持ちもするので長く楽しんでもらえます。かつ、相手先の企業文化や担当者の好みに合わせると効果的です。社員数が把握できていれば、全員の手にわたる程度の数の商品が同梱された商品がおすすめです。
反対に、ホールケーキなどの切り分けしないといけないようなものは、日持ちもしませんし、すぐに消費しなければならないため、避けるのが無難です(その場で消費する小分けされたケーキであればOK)。ほかにも、お酒のような多くの人でシェアするのが難しい商品も、個人的に特定の人に渡すのはありですが(社長個人への贈答品としてなど)、会社に訪問するような場合にはできるだけ避けたほうがよいでしょう。
手土産の相場はどれくらい?
どのぐらいの価格の手土産がよいかについては、特に規定があるわけではありませんので、自分が「これくらいの予算で」と決めたもので問題はありません。一般的な手土産の相場としては、訪問する会社の規模にもよりますが、「3,000円~5,000円ぐらい」とされています、既存のお客様など顔なじみの方への手土産であれば。1,000円や2,000円でも十分ではないでしょうか。
新規営業するお客様で「何としても案件を取りたい」と意気込んで高い手土産を持参することもあるかもしれませんが、手土産の良し悪しで案件が決まるというものでもありません。会社にとっては手土産もコストのひとつですので、常識の範囲内にとどめておきましょう。
手土産を渡す際のマナーについて
手土産を渡すタイミングですが、基本的には応接室や会議室に通された段階で渡すのがマナーです。最初に顔を合わせた入口などでいきなり渡すのは避けましょう。渡し方については次のような点に気をつけることが大事です。
紙袋から出して渡す
最近は風呂敷に手土産を包んで持参するようなことはほとんどなく、紙袋に入れた状態でお客様に訪問することが一般的です。手土産を渡せる状態になったら、紙袋から手土産を出してから渡すようにしましょう。くれぐれも、紙袋に入れたまま差し出すようなことはマナー違反にあたりますので避けましょう。
のし紙などを付けた場合には相手側に正面が向くように
「御礼」「御挨拶」などののし紙を付けた手土産を持参するような場合には、渡す際の向きに気を付けなければなりません。相手に文字が正しく見えるような向きで手土産を渡すよう心掛けましょう。
のし紙のない手土産であれば、天地が逆になっていないことを確認したうえで相手に渡すようにします。
センスの良い手土産ベスト3
手土産を持参するケースでは、お客様の訪問する少し前に自社近くで購入することが多いと思われます。ただし、最近はどの駅にも似たような店舗が入っており、訪問先企業の近くの駅で購入しても同じものが手に入ることが多いです。そのため、いつ、誰が買っても代り映えしないような無難な手土産になってしまってはいないでしょうか?
手土産を新規案件獲得のための営業ツールとして、また既存ユーザーとのコミュニケーションツールとして利用するとしても、できるだけセンスのよい手土産を選んでおきたいもの。ここでは、比較的手軽に購入できるセンスの良い手土産を3つ紹介します(店舗によっては取り扱いがない場合もあります)。
ショコラサンド【ラ・メゾン白金】
ラ・メゾン白金のショコラサンドは、口溶けがなめらかなクーベルチュールを使用した厚めのチョコレートを贅沢にサンドした一品です。ビター3個、キャラメル2個が入った5個セットは1,296円(税込)と非常にリーズナブルな値段となっています。
なお、ビター3個・キャラメル2個・ロイヤルミルクティー3個・マロンナッツ2個が入ったショコラサンドアソート10個セットも2,592 円(税込)と手土産相場に近い価格で提供されています。見つけたらぜひ購入しておきたい代物です。
メープルクッキー詰合せ缶【ザ・メープルマニア】
発売当初から愛され続けているというメープルマニア人気No.1のメープルバタークッキーは、個包装となっており非常に食べやすいのが特徴です。チョコレートがサンドされており、甘過ぎることなくメープルをしっかりと感じられる万人受けする商品です。18枚入りが2,260円(税込)なので、社員が10人以上いる会社でも十分に行き渡ります。
フールモワルゥ【PIERRE HERMÉ PARIS】
PIERRE HERMÉ PARISは、東京でも主要な百貨店で見かける洋菓子店ですが、バラとフランボワーズのマドレーヌ イスパハンやレモン風味のケーク オ シトロンなどが詰め込まれた「フールモワルゥ」4種8個詰め合わせはとてもおすすめ。8個で3,240円と若干お高めですが、その分お渡しするお客様へ満足してもらえる手土産となることは間違いなしです。
まとめ
手土産は単なる贈り物という意味付け以上にビジネスにおけるコミュニケーションの一部として重要な役割を果たします。適切な手土産選びやマナーを身につけることで、お客様とのより良いビジネス関係を築くことができます。
できるだけセンスのよい手土産をチョイスし、できるビジネスパーソンであることをアピールする上でも選ぶ手土産にはこだわりたいものです。これまであまり手土産を意識していなかった方は、今後の手土産選びや手渡しの際に参考にしてみてください。