ビジコンとは、「ビジネスコンテスト」の略であり、その名の通りビジネスのアイデアを競う大会です。ビジコンに参加することは、起業のアイデアを生み出す絶好のチャンス!また、参加して入賞するとさまざまなメリットが得られます。
ただし、「ビジネスアイデアをどのように生み出せば良いのだろう?」「どうやってビジコンを見つければいいのか?」など不明な点も多いでしょう。
ここでは、ビジコンがどのようなものか、その内容や参加メリット、詳細について説明していきます。
目次
ビジコンとは?
ビジコンとは、企業や大学、地方公共団体などが開催するビジネスアイデアを競うコンテストのことを指します。国内外で多くのビジコンが開催され、数多くの起業家がアイデアを競い合っています。革新的なアイデアや、将来性のある製品やサービスが募集され、優秀賞を受賞すると開発や販売奨励金としての賞金を受け取ることができます。メディアに取り上げられることで企業の良いPRにもなるため、積極的に参加することがおすすめです。
ビジコンの概要
ビジコンは、主に書類審査とプレゼンテーション審査が行われます。いくつかの審査をクリアして最終審査に進めば、入賞のチャンスがあります。つまり、書類審査で落ちてしまうとプレゼンする機会が得られないため、審査員に自社の製品やサービスが目に留まるようなアイデアを提案することが重要です。
- ビジコンへの参加申し込み
- 必要書類の提出
- 書類審査の過程
- 書類審査結果の通知
- プレゼンテーション審査
- 入賞者の発表
これが主な流れです。ビジコンによっては内容が若干異なることがありますので、詳細については気になるビジネスコンテスト(ビジコン)の応募要項を確認しましょう。人気が高いビジコンの場合、当然ながら入賞倍率も高くなります。そのため、まずは比較的規模の小さいビジコンから参加してみることをおすすめします。
ビジコンで入賞するためには?
ビジコンで入賞を目指すには、他社との差別化を図った革新的なアイデアが不可欠です。ただし、容易に革新的なアイデアを見つけることは難しいです。実際に、多くのビジネスアイデアは、既存のアイデアを少し異なる視点で展開することで生まれます。例えば、業界Aで一般的なサービスを業界Bで展開するといった具合です。では、どのようなアイデアが入賞につながるでしょうか。
例えば、以下の方法を試すことで入賞のチャンスが高まります。
- 自分が世の中にあったら良いと感じるサービスを具現化する
- 自社だからこそできる(他社にはできない)点をアピールする
- 現在社会的にトレンドとなっているサービスを提供する
- 業種や業態の垣根を越えたサービスを提供する
- 事業計画書を第三者に見てもらい、適切なアドバイスを受ける
特に現代は、商品の変化が激しい時代です。今後どのようなものが流行るのかを予測し、常に情報収集を行うことが重要です。さもないと、陳腐なアイデアしか出せなくなってしまうでしょう。また、自分が素晴らしいと思うアイデアでも、他人から見ると問題点が多いビジネスアイデアであることもあります。可能な限り多くの人に事業計画書を見てもらい、不足している点や改善方法を助言してもらうことが望ましいです。特に起業初心者には必要なアプローチです。
ビジコンに参加するメリット
ビジコンに参加するメリットは様々ですが、具体的にはどのようなものがあるでしょうか。
審査員からのアドバイスを受けられる
最終審査に残れば、作成したビジネスプランの良い点や課題点についてアドバイスを受けられます。これは特に起業初心者にとっては貴重な意見となります。
資金調達が可能
ビジコンで入賞すれば、賞金を得られる場合が多くあります。例えば、東京都のベンチャー技術大賞では大賞には300万円、優秀賞には150万円、奨励賞には100万円、特別賞には50万円が贈られます。これらは返済不要の資金です。
企業のプロモーションに役立つ
ビジコンが自社ビジネスのプロモーションになります。例えば、「〇〇のビジコンで特別賞を獲得」といった宣伝が可能です。
起業家との人脈が広がる
ビジコン参加者は同じように事業活動を行っている方々です。異業種コラボや発注を受けることもあるかもしれません。名刺交換や情報交換だけでもビジネスに役立つことがあります。また、審査員との人脈も形成されることがあります。
ビジコン参加の注意点
ビジコンには多くのメリットがありますが、注意点もいくつか存在します。
入賞しても事業成功は保証されない
革新的なアイデアが求められるビジコンですが、そのアイデアが必ずしも市場で受け入れられるわけではありません。実際のビジネスとは別の視点でビジコンに臨むことが重要です。
入賞確率は低い
豪華な賞金があるビジコンも魅力的ですが、参加を軽視してはいけません。規模が大きいほど入賞確率は低くなります。そのため、本業を犠牲にしてまでビジコンに参加するかどうか慎重に検討しましょう。忙しい時期に参加するリスクを考えるよりも、ゆとりのある時期に開催されているものや規模の小さいものに参加する方が、入賞確率が上がる可能性は高まります。また、すべてのビジコンで賞金が用意されているわけではありません。例えば、オフィスを一年間無料で利用できるといった特典だけが得られるケースもあります。
ビジコンは、企業が成功するかどうかの腕試しの場となる良い機会です。入賞チャンスは高くはありませんが、参加する意義は大いにあります。チャンスがあれば積極的に参加してみましょう。