二次会や帰るタイミングの判断

会社の飲み会やその後の二次会に参加すると、なんとなく帰るタイミングを逃してしまいがちです。特に次の日も仕事がある場合、できるだけ早く切り上げたいものの、「周りの空気を壊したくない」「場の雰囲気に流される」などの理由で、なかなか言い出せないことも。無理せずスムーズに帰る方法があれば知りたいと思いませんか。

本記事では、二次会や帰るタイミングの判断についてお伝えします。翌日のパフォーマンスを落とさないために、上手な帰り方を身につけましょう!

飲み会で帰りにくい理由

そもそも、飲み会や二次会で帰りにくいのには、次のような理由があります。ここでは代表的なものを5つ取り上げてみました。

場の空気を壊したくない

飲み会は職場の人間関係を円滑にする場でもあり、途中で帰ると「ノリが悪い」「協調性がない」と思われるのではと心配になります。特に上司や先輩がいる場合、「まだ話が盛り上がっているのに帰るの?」という空気を感じてしまい、言い出しにくくなることが多いです。

帰るタイミングを見失う

飲み会は会話が途切れず、次々に新しい話題が出てきます。「今は話が盛り上がっているし、もう少し待とう」と思っているうちに、どんどん帰るタイミングを逃してしまうことがよくあります。特に、締めの雰囲気がなければさらに困惑しがちです。

暗黙の全員参加圧力がある

飲み会や二次会では、参加者全員が最後までいることが当然という空気感が漂う場合があります。「途中で抜けるなんて失礼」という無言の圧力を感じ、帰りたい気持ちを抑えてしまう人も少なくありません。

上司や先輩との関係を気にする

上司や先輩から「今日はゆっくり話せてよかった」「もう少し話したい」などと言われると、断るのが難しく感じます。特に職場の人間関係が重要視される文化では、こうした気遣いがさらに帰りにくさを助長します。

特に断る理由が見つからない

「もう帰りたい」と思っても、その理由を明確に説明するのが難しい場合があります。「体調が悪い」「次の日が早い」などの理由があっても、具体的に言いにくいこともあり、曖昧なまま居続けてしまう人が多いです。気まずさを感じる場面でもあります。

飲み会や二次会からうまく帰る方法

上司や同僚を不快にさせず、飲み会や二次会で自然に帰るためには、事前の工夫やスマートな伝え方がポイントです。具体的には次のようなことをするとよいでしょう。

事前に理由を伝えておく

飲み会の開始前や最初の乾杯の段階で、「今日は翌朝早くから会議があって」「家庭の用事があるので早めに失礼します」といった理由をあらかじめ伝えておくと、途中で退席する際のハードルがグッと下がります。それによって、周囲も納得しやすく無理に引き止められることも少なくなるでしょう。
特に上司や幹事に早めに伝えることで、自分の立場を理解してもらえます。余裕があれば「途中まででも顔を出せてよかったです」と伝えると、さらに印象が良くなります。

適切なタイミングで切り出す

会話が盛り上がっている最中に「そろそろ帰ります」と切り出してしまうと、周囲の空気を壊してしまいかねません。帰る意思を伝えるタイミングとしては、食事が一段落した瞬間や会話が落ち着いた合間がベスト。会計が済んだ直後や席替えがあったタイミングも、自然と場を離れやすい状況を作り出します。
「次があるので、そろそろお暇します」といった穏やかな言い方をすると、柔らかい印象でスムーズに退席できます。

感謝と前向きな一言を添える

退席する際に、参加者や幹事、上司に対して「今日はありがとうございました」「とても楽しい時間でした」と感謝の気持ちをしっかり伝えることは重要です。そこにプラスして「また次回、ぜひお話ししましょう」といった前向きな一言を添えることで、ポジティブな印象を残せます。そうすれば、場の雰囲気を壊すことなく退席でき、周囲も後味よく受け入れてくれるでしょう。

緊急の予定や体調を理由にする

どうしても帰りにくい雰囲気がある場合は、「急用ができた」や「少し体調が優れないので」といった理由を伝えるのが効果的です。無理に詳細を説明する必要はありませんが、「無理をさせてしまった」と相手に思わせないように、「楽しかったですが、明日のために失礼します」と丁寧な言葉を添えると良いでしょう。

次回の約束でフォローする

途中でうまく退席できたとしても、悪い印象を持たれたくないという人は多いはず。そんな時は、「次回の飲み会も楽しみにしています」「またぜひ誘ってください」といった言葉を帰り際に加えることで、好印象を残しながらその場を離れることができます。
これによって、「途中で帰る人」というマイナスイメージを払拭し、「忙しい中でも顔を出してくれた」とポジティブに捉えてもらいやすくなります。こうしたフォローをすることで、相手も納得しやすく、気まずさを感じずに済むでしょう。

一緒に帰る人を見つける

途中で帰りたい場合、同じように早めに帰ろうとしている同僚や、気心の知れた相手を事前に見つけておくと安心です。「そろそろ帰ろうと思っているんだけど、一緒にどう?」と軽く声をかけるだけで、自然と退席しやすい雰囲気を作ることができます。一人で帰るよりも心理的な負担が軽減され、周囲からも「二人なら仕方ないか」と引き止められにくくなる傾向があります。
事前に帰るタイミングを相談しておくと、よりスムーズに行動できます。同僚と一緒ならば「○○さんも帰るというので私もご一緒します」と、あたかも相手に付き添う形で自然に理由を作ることも可能です。

最初から飲み会に参加しないキャラでいれば誘われない

飲み会に参加するのが苦手で、そもそも飲み会や二次会に誘われたくないと思っている場合は、入社当初から飲み会に参加しないキャラを自然に作り上げることが効果的です。そのためには、自分のライフスタイルや価値観をさりげなく周囲に示し、「飲み会に参加するのが難しい人」という印象を持ってもらうことが重要です。

具体的には、「お酒が飲めないキャラ」をアピールすること。「体質的にお酒が飲めない」「飲むとすぐに具合が悪くなる」といったことを普段の会話やちょっとした場面で伝えておけば、自然とお酒中心の飲み会に誘われる機会が減るでしょう。特に上司や幹事役の人にその情報を伝えておくことで、飲み会のメンバー選びの際に配慮される可能性が高まります。

また、家族を大事にしているキャラを出すことも効果的です。「夕方は家族との時間を優先している」「子どもの送り迎えがある」といった日常のエピソードを会話の中でさりげなく話すことで、仕事終わりの時間を大切にしている人という印象を持たれます。これにより、飲み会に誘うこと自体を遠慮してくれるようになるかもしれません。

さらに、趣味や習い事を優先しているキャラを加えるのも有効かもしれません。「ジムに通って体を鍛えている」「夜は資格試験の勉強をしている」といった自己成長を大事にしている姿勢を見せることで、飲み会の優先度が低いと思ってもらえるはずです。

まとめ

飲み会は「飲みにケーション」とも言われ、上司や同僚とのコミュニケーションを深める大切な場とされています。しかし、気乗りしない飲み会への参加は二次会への強制参加だったり、そこにかかる費用が負担になるといったネガティブな面も決して少なくありません。

こうした状況を上手に切り抜けるスキルは、ビジネスパーソンとして身に付けておきたい重要な処世術のひとつです。無理をせず、スマートに対応できる方法を自分なりに体得し、仕事とプライベートのバランスを上手に保ちましょう。

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