銀座みゆき通りとは?

新橋演舞場と日比谷公園を結ぶ「銀座みゆき通り」は、全長約1.2㎞の歴史ある通りです。
銀座みゆき通りは、高級ブランド店や百貨店、高級レストラン、歴史的建造物など見どころが豊富なエリアです。

そこで、今回は銀座みゆき通りの名前の由来や見どころについて紹介します。

銀座みゆき通りはどこの通りを指す?

銀座みゆき通りとは、銀座5丁目から銀座6丁目の境目を、晴海通りと並行に伸びる通りを指します。
みゆき通りは、高級ブランド店や百貨店、レストランやカフェ、劇場などが並ぶ銀座のシンボル的なエリアです。

また、みゆき通りには歴史的な建物やモダンなデザインのビルが立ち並び、銀座の華やかさを象徴しています。
特にクリスマスシーズンにはイルミネーションで彩られ、カップルにも人気のあるエリアと言えるでしょう。

銀座みゆき通りの名前の由来とは?

銀座みゆき通りの名前の由来は、江戸時代の頃までさかのぼります。
この通りの名前「みゆき」は、「見行く」「御幸」などとも読まれ、「美しく繁栄する」「御幸(みゆき)の地」などの意味が込められています。

銀座みゆき通りの名前が付けられた背景には、銀座の歴史が大きく関係しています。
元々、江戸時代以前の銀座周辺は湿地帯でしたが、長い時間をかけて埋め立てが進み、徳川幕府が政治の中心地を江戸城に定めた時に、その御幸行列の通り道として整備されました。

江戸時代後期には、幕府の直轄地であることから、銀座は武家町として栄え、大名や旗本の邸宅が立ち並び、当時の御幸行列や芝居小屋などが行われるなど、由緒のある通りとして広まりました。

明治時代に入ると、銀座は商業地として発展し、洋風建築や高級店舗が建ち並ぶようになり、この通りには「みゆき」という名前が付けられ、銀座の繁栄と美しさを象徴する名称として定着しました。

現代においても、銀座みゆき通りは高級ブランド店や百貨店が軒を連ねるエリアとして知られており、その名前は銀座の歴史と風格を感じさせます。
通りの名前に込められた「みゆき」の意味は、銀座の繁栄と美しさを象徴するものであり、この地域の伝統と歴史を物語っています。

みゆき族の流行によってみゆき通りの名が広まる

さらに、みゆき通りは、1964年の東京オリンピックの年に「みゆき族」の影響で名が広まることになります

みゆき族とは、銀座のみゆき通りにたむろする特徴的なファッションを着た若者たちを指します。
並木通りと交差する辺り、現在のシャネルの路面店が構えている場所がメインで、立ち話をする若者がたむろしていました。

1964年の日本は高度成長期真っ只中、戦勝国であるアメリカへの憧れが募っていました。
当時、銀座は世界的ブランドのブティックがあることから注目が集まるエリアで、特にVANというアメリカのファッションをいち早く日本に持ち込んだブランドが、若者から人気を集めていました。

VANは、アメリカの上流階級の学生たちが着るファッション、いわゆるアイビールックを元に作られたブランドで、のちにアメカジブームの火付け役となり、現代のファッションシーンやトレンドにもそのエッセンスを感じることができます。

アメリカに憧れのあった日本の学生たちは、好んでVANやVANに似た服を着ていたため、当時、VANの大きな店舗があった銀座に集まるようになったというのがいきさつです。
つまり、1964年に10代だった若者にとって、おしゃれをするには銀座、そして銀座を歩くためにみゆき族が増えていったのです。

銀座みゆき通りにある見どころ

銀座みゆき通りは、東京を代表する繁華街であり、多くの観光客やショッピング客が訪れる人気のスポットです。その見どころを具体的に解説します。

高級ブランド店

みゆき通りでは、数多くの世界的に有名な高級ブランドと出会うことができます。
並木通りとの交差点ではシャネルが店舗を構え、GINZA SIXやドーバーストリートマーケットなどの大型商業施設には数々のブランドが集結しており、最新のファッショントレンドや贅沢な商品を提供しています。
みゆき通りとその近辺には高級腕時計ブランドのブティックも立ち並び、時計愛好家にとっては必見の場所です。

百貨店

銀座には、日本を代表する百貨店があります。
みゆき通りからすぐ、中央通りに出れば銀座三越や松屋など、歴史ある百貨店が通り沿いに立地しています。
これらの百貨店では、高品質な商品が揃っており、洗練されたショッピングを楽しめるでしょう。
しかし、せっかくみゆき通りを楽しむなら、GINZA SIXやドーバーストリートマーケットなど、よりモダンで新しいセンスを感じられる空間を訪れてみてはいかがでしょうか。

高級レストランやカフェ

みゆき通り周辺には、多くの高級レストランが点在しており、フレンチ、イタリアン、和食など、様々なジャンルの料理が楽しめます。
特に、銀座エリアは日本料理の名店が多く、熟練の職人が手がける美食を味わうことができます。
料理の味だけでなく、内装やサービスも洗練されており、贅沢なひとときを過ごせるでしょう。

また、ブランドカフェや日本発の人気スイーツ店もみゆき通りには多数あります。特に、ブランドのショーウィンドウ越しに眺める景色と共に、優雅にアフタヌーンティーやデザートを楽しめるのは銀座ならではの過ごし方と言えます。

歴史的建造物

みゆき通り周辺には、歴史的建造物も多く存在しています。
古くからの洋風建築や、歴史ある店舗が点在し、昔ながらの銀座の風情を感じられます。
例えば、みゆき通りに面した泰明小学校のフランス門は大変美しいデザインで、その近くでは『平和の調べ』という堀内健二の彫刻も見ることができます。

季節のイベント

クリスマスやバレンタインデーなどのイベントシーズンには、みゆき通りが華やかに彩られます。
イルミネーションやイベントスペースが設けられ、多くの人々が訪れるなど、季節ごとの限定商品やイベントも楽しみの一つです。

銀座みゆき通りへのアクセス

銀座みゆき通りへのアクセスは以下の通りです。

銀座みゆき通りのアクセス概要
所在地 104-0061 東京都中央区銀座 56丁目
最寄り駅 銀座駅、有楽町駅、銀座一丁目駅、東銀座駅
駅からのアクセス
  • 東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座駅」A3B6などの出口より徒歩1
  • 都営浅草線「東銀座駅」より徒歩1
  • 東京メトロ有楽町線、JR「有楽町駅」より徒歩7
  • 東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」5番、8番などの出口より徒歩7
車でのアクセス 首都高速銀座、萬年橋付近の出入口からすぐ
※近隣の駐車場をご利用ください。

銀座みゆき通りに最もアクセスしやすい駅は、東京メトロ銀座線、丸ノ内線、日比谷線が利用できる「銀座駅」です。
銀座駅は銀座みゆき通りから徒歩数分の距離に位置しており、駅の複数の出口から簡単に通りに出られます。
また、JR東日本の有楽町駅や新橋駅、都営浅草線の「東銀座駅」も利用でき、さまざまな路線が使えるので、都内はもちろん、首都圏エリアからもアクセスしやすいです。
さらに、バスを利用する方法もあります。
都内各地から銀座方面へのバスが運行されており、銀座周辺のバス停からみゆき通りまで歩いて数分で到着します。
特に、東京駅、渋谷、品川といったターミナル駅からはバスのアクセスが良好です。
自動車を利用する場合は、駐車場もいくつか利用できますが、銀座周辺は交通量が多く、可能な限り公共交通機関を利用することをおすすめします。
さらに、銀座周辺には多くの自転車駐輪場があり、自転車での移動も比較的便利です。

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