会社の上司や同僚とのあまり気の進まない飲み会には参加したくないことってありませんか?「なんとなく飲み会に参加しないと会社での人間関係が悪くなりそう」「あまりお酒が強くないのでできれば避けたい」など、さまざまな理由で飲み会を断りたいと思うシチュエーションは多いと思いますが、実際にどのように飲み会を断ればよいかよくわからないという人は少なくないかもしれません。
今回は職場の飲み会のうまい断り方についてお伝えしていきます。
目次
そもそも飲み会とは?
「飲み会」の定義ですが、一般的に人々が集まって飲食を共にしながら交流する社交的なイベントのことを指します。
日本では特に職場の同僚や友人などと定期的に開催されることが多く、仕事のストレスを解消したり、コミュニケーションを深める場としても重要視されています。
職場における飲み会の種類としては、「歓迎会」「送別会」「忘年会」「新年会」など、さまざまな目的で開かれることがあります。
飲み会自体は仕事ではないため、本来は強制参加する義務はありません。
しかしながら、会社の中で付き合いが悪い人間だと思われることで、仕事がやりにくくなったりすることがないとは言い切れず、しぶしぶ参加している人も多いようです。
職場の飲み会参加のメリット
職場の飲み会参加にはいくつかのメリットがあります。
まず、リラックスした雰囲気の中で普段あまり話せない人たちとの交流が深まることが挙げられます。
上司や同僚との距離が縮まり、仕事の場ではなかなか言い出せない意見やアイデアを気軽に話す機会となることもありますし、その結果職場内のコミュニケーションが円滑になり、チームワークが強化されることもあるようです。
また、飲み会はストレス発散の場としても効果的な側面があります。
仕事の緊張感から解放され、気心の知れた同僚とリラックスした時間を過ごすことで、気分転換ができる場合があります。
特に悩みやストレスを共有することで、共感やサポートを得ることもでき、精神的な安定につながります。
さらに、飲み会は社交スキルを高める場にもなります。
年齢や役職、部署が異なるさまざまな人々と交流する機会を得ることで、コミュニケーション能力を磨くことができます。
職場の飲み会参加のデメリット
一方で、職場での飲み会にはデメリットも当然ながら存在します。
たとえば時間やお金の負担が大きいこともデメリットのひとつに挙げられます。
飲み会に頻繁に参加させられることで、プライベートの時間が犠牲になることも出てきます。
特に職場の飲み会は義務感から参加するケースも多く心から楽しめないことがある一方、費用がかさむ場合も少なくありません。
終電を逃しタクシーを使わなくてはならなくなったり、家に帰れずビジネスホテルに泊まることになることもあります。
また、アルコールの影響で翌日の体調に支障をきたすこともデメリットのひとつ。
飲みすぎによる二日酔いや、体調不良で翌日の仕事に集中できないこともあります。
飲み会が夜中まで続く場合には、睡眠不足も引き起こし健康に悪影響を及ぼすこともあります。
さらに、飲み会の場での不適切な発言や行動が人間関係に悪影響を与えることもあり得ます。
アルコールが入ることで判断力が鈍り、普段は言わないようなことを口にしてしまうったりすることもあります。
特に職場の上下関係が絡む飲み会では、誤解やトラブルが生じるリスクがあり、慎重さが求められます。
職場の飲み会の上手な断り方
職場の飲み会を断る際は、相手との関係を損なわないように丁寧かつ誠実な対応が重要です。次のようなポイントを押さえるとスムーズに断ることができます。
1.参加不可の理由を明確に伝える
参加できない理由は具体的に伝えることがとても大切です。たとえば、「家族の予定がある」「体調がよくない」など、相手が納得しやすい理由を伝えましょう。
曖昧な理由や言い訳のように感じられる理由よりも、具体的な事情を説明することで、誠実さがより伝わりやすくなります。
2.誘いのお礼や不参加のお詫びを述べる
飲み会を断る際には誘ってもらった感謝の気持ちや参加できないことへのお詫びを含めると相手に対して配慮が伝わります。
たとえば、「お誘いいただいてありがとうございます。
とても嬉しいのですが、今回は予定があり参加できません。
次の機会があればぜひ参加したいと思います。」というように、相手の厚意を認めつつ丁寧に断るとよいでしょう。
3.飲み会に参加できない理由をくどくど説明しない
飲み会に参加できない理由を過度に強調しすぎないことも大切です。
理由を説明した後はさらっと話を締めくくり、長々と説明しすぎないことで、相手も自然に受け入れやすくなります。
飲み会を断るのに最適な理由例
いかに飲み会を異なる理由例をいくつか挙げてみました。
次のような理由であれば、飲み会を断る理由として相手を不快にさせることは基本的にないはずです。
家族との予定がある
家族の誕生日や結婚記念日などの理由であれば、飲み会を断りやすいと言えるでしょう。
例)「その日は家族との大切な予定が入っていて、どうしても外せません。」
体調がすぐれない
体調が悪い人を無理に飲みに誘うことは基本ありませんので、体調を理由に飲み会を断ることは可能です。
ただし、その前段階で体調が悪いそぶりが全くないのに急に体調不良アピールすると嘘がばれますので注意しましょう。
例)「最近風邪をひいて体調を崩しているので、無理せず早めに休むつもりです。」
以前からの用事がある
用事があるといって飲み会を断ることはよくあることです。
ただし、人によっては「どんな予定があるの?」と聞いてくることがあります。
実際に予定があって断る場合であれば問題ありませんが、用事がないのに予定がある体で断るケースの場合、ぼろが出ないように気を付けましょう。
例)「その日はすでに別の予定が入っているため、参加が難しそうです。」
仕事やプロジェクトの締め切りが近い
上司や同僚なら仕事の状況をわかっていることも多いので仕事が溜まっているのに無理して飲み会に誘うことはないでしょう。
逆に仕事がそれほど切迫していない状態も把握されているので、その際には断りにくく、その場合には別の理由を用意しておく必要があります。
例)「今週はプロジェクトの締め切りが迫っていて、残念ですが参加できません。」
自己体調管理
健康診断等でアルコールを控えるように言われた場合には、飲み会はかなり断りやすくなります。
例)「最近は健康のためにアルコールを控えているので、申し訳ありませんが遠慮させていただきます。」
金欠
行くお店にもよりますが、居酒屋等で飲み会をする場合には1人3,000円~5,000円は最低でもかかるでしょう。
月に1回程度であればそれほど大きな負担にはなりませんが、週に何度も行くような飲み会に参加しなければならない状態だとかなりの出費となりますので、金欠による飲み会不参加も断る正当な理由となり得ます。
ただし、場合によっては上司が「おごってやるのでついてこい」といってくる可能性もありますので、相手によっては断る理由にならない場合もある点に注意しましょう。
例)「給料日前で金欠なので、今回パスでお願いします。」