仕事で英語を使う機会がある方は、グローバル社会で活躍するために日々ビジネス英語の学習の機会を探していることでしょう。ただし、忙しい仕事の合間に勉強時間を確保するのは容易でないものです。そのため、できるだけ定番のビジネスフレーズを覚えたり、効率的な勉強方法を身につけたいと考えている方も多いでしょう。TOEICや英検などの資格試験の勉強をしている人もいますが、ビジネス英語は多くの場合パターン化されているため、適切な勉強方法を用いればスムーズに習得できます。
今回は、ビジネス英語の基本とおすすめの勉強法について見ていきましょう。
ビジネス英語とは?
ビジネス英語は、その名の通りビジネスで使用する英語です。日常英会話との違いは、身近な人とのカジュアルな会話ではなく、相手に失礼のない丁寧な言葉を用いることが求められます。また、日常英会話は家庭やプライベートなこと、趣味などテーマが多彩ですが、ビジネス英語は仕事のシチュエーションに限定されます。自己紹介、自社製品の紹介、会議、資料作成、プレゼンテーション、交渉、ビジネス会話などが主な内容です。これにより、ビジネス英語が得意でも日常会話が苦手な人や、逆に日常会話が得意でもビジネス英語が苦手な人もいます。英語が苦手な方でも、ビジネス英語に限定すれば習得すべき内容は比較的少なくて済むため、挑戦しやすいのです。
ビジネス英語を使う場面
ビジネスで英語を使う場面は、
- 自己紹介
- メール
- 電話
- ミーティング
- 資料作成
- プレゼン
- 食事
といったものが代表的です。この中からいくつかのシチュエーションにおける英語表現で使えるものをお伝えしていきます。
自己紹介
初対面の人との出会いで役立つ定番の自己紹介フレーズをいくつか覚えておくと良いでしょう。
Hello, how do you do?
(はじめまして)
Nice to meet you.
It’s a pleasure to see you.
It’s nice to meet you.
(お会いできて光栄です)
「Nice to meet you.」は初対面の相手に使うフレーズですが、二度目以降は使わない方が良いです。何度も「Nice to meet you.」と言うと、相手は自分を覚えていないと感じ、印象が悪くなります。「Nice to see you.」を二度目以降に使うのが適切です。
Let me introduce myself. My name is 〇〇〇.
I’m in charge of the sales department.
(自己紹介させてください。〇〇〇と申します。営業部の責任者をしています)
I look forward to working with you.
(一緒に働くのを楽しみにしています)
英語には「宜しくお願い致します」的な言葉がありません。仕事をこれから始めるような場面では、「あなたと一緒に働けてうれしいです」的なニュアンスを伝えると良いでしょう。
メール
ビジネス英語ではメールでのやり取りが最も多いでしょう。英文メールで知っておくと役立つ表現をいくつか紹介します。
I am writing to enquire about 〇〇〇。
(〇〇〇について伺いたいことがありメールしています)
メールで依頼やお礼をすることが多いでしょう。ビジネス上の依頼は商品の発注や確認、質問など様々です。何かについて知りたい場合には、「I am writing to enquire about~」を用いて、問い合わせていることを伝えます。
Best regards.
(よろしくお願いいたします)
文章の締めに使う言葉は、「Best regards.」や「Sincerely (yours).」などがあります。選んだ表現を文章の末尾に忘れずに付けましょう。
ミーティング
英語で初めてのミーティングは非常に緊張するものです!まずは自己紹介をし、ミーティングの前に役立つ表現を学びましょう。
Could I exchange business cards?
(名刺交換をしてもよいですか?)
Let me give you my business card.
(私の名刺になります)
名刺交換をする際には、まず相手に名刺交換をしていいかどうか尋ねます。自分の名刺を渡しながら名前を名乗りましょう。
I’d like to introduce myself.
(自己紹介をさせて下さい)
初めて顔を合わせるメンバーが多いミーティングでは、自分の役割や仕事内容を説明することでアイスブレイク的な効果が期待できます。「I’d like to~」は、「〇〇したい」という意味です。さまざまな場面で応用できるので、表現のレパートリーを増やしましょう。
プレゼン
プレゼンでは、話す内容を事前に決めて臨むことができますが、プレゼン前や質疑応答の際に緊張してしまうことがあります。プレゼン内容を相手にわかりやすく伝えるために、以下の表現を使用しましょう。
Firstly ○○, secondly 〇〇, and finally 〇〇.
(最初に〇〇を、次に〇〇、最後に〇〇となります)
英語では先に結論を述べるのが一般的です。プレゼン内容がどのような流れで進むかを最初に説明するために、いくつかのテーマを最初に伝えます。
食事
ビジネスシーンでは、外国人クライアントと食事をすることもあります。英語が話せないと食事中も沈黙が続くことがあります。ホストとしてお客様をもてなす際には、以下の表現を用いると良いでしょう。
Is there any kind of food that you dislike?
(何か苦手な食べ物はありますか?)
食事の好みは人それぞれですが、初対面の外国人との食事で相手が苦手なものが出てくると困ります。事前に確認するためにこの表現を使いましょう。逆に好きな食べ物を聞きたい場合、「Is there any kind of food that you like?」と尋ねます。また、foodをdrinkに変えると、苦手な飲み物について聞くことができます。
この記事では簡単なフレーズを紹介しましたが、定番のフレーズをたくさん身につけることで自信がつきます。英語力を磨くために頑張りましょう!
まとめ
ビジネス英語は、日常英会話とは異なる言葉遣いやテーマがありますが、パターン化されているため、効率的に習得することができます。自己紹介やメール、ミーティング、プレゼン、食事など、ビジネス英語を使うシーンは多岐に渡りますが、それぞれに使える表現を覚えることで、コミュニケーションの幅を広げることができます。勉強法としては、まずは定番のフレーズから覚え、実践で使ってみることが大切です。また、ビジネス英語を使う機会がない場合でも、映画やドラマ、音声教材などを使って、リスニングやスピーキングのスキルを磨くことも重要です。日々の生活で英語を使う機会を増やすことで、自然な英語表現を身につけることができます。是非、今回紹介した勉強法を参考に、ビジネス英語のスキルアップに取り組んでみてください。