ビジネスの勉強には自習室利用がおすすめ!

現在は商品やサービスの入れ替わりが激しく、学びなくして他社との競争に勝つことは難しい時代です。そのため、日々の仕事をこなしながら、就業時間後や休日にさまざまな資格試験の勉強、また自社商品についての学習、転職活動の準備を行うなど、勉学に熱心なビジネスパーソンは多いと思います。

しかし、勉強したいと思っていても、自宅だとオンオフの切り替えが難しくて集中することが難しかったり、カフェだと周りが騒がしかったり、ほかにも図書館は時間が限られているため使いたい時間に使えなかったり、と思った以上に制限があることが勉学を妨げることはないでしょうか。

そんな時に利用したいのが「自習室」です。自習室といってもWi-Fiやフリードリンクが完備されているなど快適な環境が用意されているため、カフェや自宅での勉強に比べて大幅に効率が上がること間違いありません!

今回は、ビジネス向けの自習室についてその特徴を見ていきたいと思います。

自習室とは?

一般的に自習室というと学生向けのものをイメージすると思いますが、ここでご紹介したいのは社会人向けの自習室です。増税や物価高がエンドレスで続く景気の悪い日本社会において、大人になっても勉強して少しでも収入増加を見込もうと考えている人は増えています。たとえば、資格試験を取得することで転職する自己アピールを目指す方、またTOEICや英検などの英語学習によってグローバル社会で活躍することを夢見る方、さらにはすでに定年退職して自分の余暇を勉学に費やしたいと考える方、社会人大学や大学院に通い今のスキルをさらに高めたいと考える方など、勉学によって環境を変えたいと考える方々がいます。その理由はさまざまです。

そんな勉学に勤しみたいと考える方にとって一番のハードルは、自分の強い意志もさることながら勉強する「環境」の確保ではないでしょうか。一人暮らしの方の場合は、気楽に自宅で勉強したり近くのカフェで本を読んだりといったことはしやすいかもしれません。しかし、自宅での勉強はさまざまな誘惑に打ち勝つことが難しいという話をよく聞きます。部屋がいくつもあり、勉強部屋や遊びの部屋などが存在する方であれば環境確保はできるかもしれませんが、ワンルームなど生活と密着した部屋しか持っていない方の場合、テレビやパソコン、マンガ、娯楽など、勉強を妨げるものはいたるところにありますし、ベッドなどでつい昼寝してしまうこともあるでしょう。

また、カフェを利用すれば勉強できるという方もいるかもしれませんが、カフェは思った以上に騒がしいため、集中して勉強することは難しい場所です。たとえば、英語の音声を聞きたい、YouTube動画で学びたい、資格試験用のコンテンツをパソコンで見たいという場合には騒がしい周りの音声をシャットアウトしなければなりません。さらには電源が確保できない、Wi-Fi環境が脆弱であるなどの問題から1時間程度しか居続けられないといったこともあり得ます。

ならば、勉強といえば図書館がいいのでは?と思い描いた人もいるかもしれませんが、図書館は開閉時間が短いため、平日の仕事終わりに利用することはほぼ難しいです。土日に利用したいと思っても、学生も勉強で利用するため、空きが少なかったり、必ずしも立地条件の良い場所にしかない場合もありません。

以上のような理由から、ご紹介したいのが「自習室」です。

自習室といっても、ある意味ではレンタルオフィスやコワーキングスペースと同じものです。基本的にはそれぞれ区切られたスペースで、電源やWi-Fiが確保できる状態の机と椅子が利用できます。それぞれが勉学に集中して取り組むことができます。

では、レンタルオフィスやコワーキングスペースとの違いは何かという点について調査してみましたが、おそらくは利用目的が異なるだけのもののように感じます。ただし、レンタルオフィスやコワーキングスペースと比べると、料金は比較的安く設定されている印象を受けますので、利用しやすいと言えるかもしれません。中には、入会金や月額料金がかからず、ドロップインという形で1時間いくらといったスタイルで利用できるタイプのものもあります。たとえば、ワンコイン料金でフリードリンク付き、Wi-Fi利用可となれば、カフェよりもある意味コストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。

また、自習室の中には運営会社によっては24時間利用できるところもありますので、仕事帰りに勉強することで自宅で勉強は一切しなくてすむといった使い方もできます。駅から近い自習室であれば、利用負担も大幅に軽減できます。

レンタルオフィス・シェアオフィスとは?

ここからは、レンタルオフィスやシェアオフィスの特徴について紹介しておきましょう。

レンタルオフィスは、ビジネスを目的とした賃貸型の作業スペースのことです。賃貸オフィスの場合には、賃貸借契約を交わして単独利用することが可能ですが、レンタルオフィスは多くの企業が同居して個別専用スペースを契約して借りることができます。オフィスデスクや家具は備え付けられていたり、ネット環境も整備されており、パソコンやスマートフォンを持ってくればいつでもすぐに仕事ができる環境となっています。中には法人登記できる場所もあり、自社ビジネスの事業拠点として活用することができます。

また、コワーキングスペースは、レンタルオフィスと同様に作業スペースとして利用できますが、個別に仕切られているのではなく、カフェのようなオープンなスペースを利用するタイプとなっています。個別ブースが用意されているところもありますが、ビジネスに特化したカフェタイプのオープンスペースがコワーキングスペースだと思ってください。

自習室に備わっている設備にはどのようなものがある?

自習室利用において一番快適な環境とは、机と椅子しかない状態なのだそうです。なぜなら余計なものが一切排除されて目に入らず、最も人間が集中できる環境だからということです。もちろん、自習室は他の人も出入りする環境でもあるため、誰にも邪魔されない環境かというと、人によっては咳払い一つ、ペンが床に落ちたりするだけで集中が途切れてしまう人もいるでしょう。それでも、これまで紹介したカフェや自宅に比べれば断然良い環境であることは間違いありません。

そんな自習室には、以下のような設備が整っています(運営会社によります)。

  • 鍵付きロッカー
  • 空気清浄機
  • フリードリンク
  • 休憩スペース
  • コピー機
  • 会議室
  • 防犯カメラなど

機能的にはレンタルオフィスやシェアオフィスにも上記のような設備はあります。レンタルオフィスやシェアオフィスが運営会社となっている場合もあり、明確な線引きが難しい場合もあります。ロッカーやコピー機、会議室は有料となる場合が多いため、予算に応じて利用する選択が可能です。

自習室の決まり事

自習室は、勉強や仕事などを行うために静かな環境を求める人が利用する場所です。そのため、自習室内での会話は禁じられていることがほとんどです。もし、会話を行うような場合またはオンラインミーティングなどを行う場合は、迷惑にならない場所へ移動するか、自習室内では行わないようにすることが賢明です。

また、音楽を聴きながら勉強や作業をする場合には、音漏れに注意し、自習室内での携帯電話の使用は避けましょう。飲食が許可されている自習室もありますが、室内にニオイが充満する可能性があるため、ニオイが出にくい食べ物を選ぶようにしましょう。

また、他の人の迷惑になるいびきなどの睡眠は避けましょう。自習室は睡眠の場所ではなく、勉強や仕事に専念するための場所です。自習室を利用することで、勉強や作業のスピードが格段に上がるでしょう。ただし、その分コストも発生しますので、カフェなどと比較しながら、自分に最適な自習室を見つけましょう。

おすすめの記事