若い人を中心として年配の方も情報収集などに利用しているSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)。非常に便利なツールであることは認識している人も多いと思いますが、利用の仕方を間違えると非常に厄介なツールであることも事実です。
SNSを利用するにおいて守るべきマナーにはどのようなものがあるのでしょうか?今回は、SNSのマナーについて詳しくお伝えしていきます。
目次
SNSの種類
SNSには利用の目的によっていくつかの種類に大別されます。
ソーシャルメディア系SNS
ソーシャルメディア系のSNSは、主に文章や写真、動画をシェアすることを目的としたプラットフォームです。友人やフォロワーと日常生活の出来事や考えを共有したり、コメントや「いいね」などで交流を深めることができます。SNSといえば、このソーシャルメディア系のものが最も利用者は多いでしょう。
具体的には、FacebookやX(旧Twitter)、 Instagram、Threadsなどが該当します。なかでも、XやInstagramは現在も利用者が多いSNSです。なおFacebookは年配者の利用が多く、Threadsは2023年に運用がスタートしたもののXと比べると利用者は半分程度にとどまります。
ビジネス系SNS
ビジネス系のSNSとは、プロフェッショナルなネットワーキングを目的としたSNSです。履歴書の代わりにプロフィールを作成し、ビジネス関係の人脈形成や転職活動、仕事探し、企業とのコネクション作りに効果的と言われています。LinkedInやWantedlyがビジネス系SNSに該当します。
動画視聴・ライブ配信系SNS
動画視聴・ライブ配信系のSNSとは、動画コンテンツを共有・視聴するプラットフォームです。ユーザー個人や企業が自分たちで作った動画やライブ配信を行い、視聴者とリアルタイムで交流することができます。コンテンツクリエイターとして活動する芸能人やYouTuberといった配信者によるエンタメコンテンツの配信により、趣味や学習のための動画を視聴することができます。具体的にはYouTubeやTikTokなどが知られています。
画像・ビジュアル系SNS
画像・ビジュアル系のSNSとは、写真やデザインなどの視覚的な表現を中心として、インスピレーションを共有する場として使われるSNSです。こちらに分類されるのはPinterestやInstagramといったSNSです(Instagramはソーシャルメディア系としても利用されることが多い)。
メッセージ系SNS
メッセージ系SNSとは、テキストメッセージや音声メッセージ、ビデオ通話などの機能を使って、個人やグループでコミュニケーションを取ることができるSNSを指します。個人やグループの限られたやり取りに使われ、ビジネスでの連絡や家族や友人とのコミュニケーションに活用されることの多いSNSです。
SNSは用途に応じて選ぶことが大切で、どのサービスが自分の目的に合っているかを見極めることで、より良いオンライン体験を得ることができます。
SNSを活用するうえで守るべきマナー
SNSは誰もが多くのユーザーとコミュニケーションを取ることができる便利なツールではありますが、利用する際のマナーには注意を払う必要があります。昨今SNSをめぐるトラブルも多数出ており、他人とのコミュニケーションを円滑にするためには、最低限守るべきマナーを遵守することがトラブルを避けるためにはとても重要です。
次に紹介するものは一般的な社会人であれば守る必要のあるSNSのマナーとなります。
誹謗中傷をしない
他人を攻撃したり、不快にさせるような投稿やコメントは絶対に避けましょう。感情的にならず、冷静な対応を心掛けることが大切です。悪意のある発言はトラブルを引き起こしがちです。誹謗中傷の程度によっては亡くなる人も出ているのが現状です。最近では芸能人やスポーツ選手が誹謗中傷に対し法的手段に訴える行動をとるなど、誹謗中傷に対する風当たりは強くなっていますので、投稿内容には十分注意しましょう。
言葉遣いに気をつける
普段のビジネスや社会生活においても最低限の礼儀は必要ですが、SNS上でも礼儀正しい言葉を使うことはとても大切です。どんなにSNS上では「友達」や「フォロワー」となるような関係であっても、会ったことのない人も多いはず。特にオンライン上では表情や声のトーンが伝わらないため、誤解を招かないように丁寧な言葉遣いを心掛けるようにしましょう。
個人情報保護には十分注意を払う
自分や他人の個人情報(住所、電話番号、メールアドレスなど)は決してSNS上に公開しないこと。一度掲載されたものは完全に削除するのは難しいです。他人のプライバシーを尊重し、無断で写真や情報をシェアしないことは大切です。
ネガティブな投稿は控える
ネガティブな感情や不満をSNSで発信することで、周囲の人に不快感を与えることがあります。そのような投稿は必然的に自身の友達やフォロワーを減らす要因になりかねません。公開された場での投稿は広く拡散される可能性もあるため、慎重に行うことが必要です。
著作権侵害を起こさないようにする
他人がアップした写真や作成した音楽やイラスト、文章などのコンテンツを無断で使うことは著作権侵害となります。引用やシェアが可能な場合には出典を明記し、適切な許可を得るようにしましょう。なお、私的利用はOKのものであっても第三者に転売するような行為は絶対に禁止です。
相手の意見を尊重した発言を行う
SNSは多様な意見が飛び交う場ですので、自分とは異なる考えを持つ人もいることを理解し、相手の意見を尊重する姿勢を持つことが大切です。決して相手を論破しようと思わないこと。ブロックされて閲覧禁止になるのがオチです。
適切なタイミングで返信する
SNSではアップしたコンテンツや投稿内容に対しコメントやメッセージがもらえることがありますが、それにはできるだけ早く返信することを心掛けましょう。もちろん、仕事中に無理して返信しなければならないといったことはありませんが、放置すると相手を不快にさせて怒りを買うこともあるのがSNS。返信が遅れる場合は一言謝罪を添えるなど、相手への配慮を忘れないことがマナーです。
適度な頻度での投稿
よく1日に何度も投稿をアップするなど、投稿頻度が過度な人もいますが、あまり頻度が高すぎると友達やフォロワーに負担をかけることがあります。理想としては1日1回程度の頻度で投稿し、友達やフォロワーが気持ちよく利用できるように心掛けましょう。
以上のようなマナーを守ることで、SNSを通じて良好なコミュニケーションを築くことができます。SNSを継続的に利用している人であれば、ある意味当たり前のことかもしれませんが、これからSNSを利用しようとしている方、一度利用していたもののトラブルをきっかけにやめてしまった方も、これらの守るべきマナーに注意すれば、SNSを楽しいものにできるはずです。