ゲーム実況者で起業する方法

ゲーム実況を仕事にして起業することは、多くのゲーマーにとって魅力的なキャリアかもしれません。しかしその道のりは決して平坦なものではなく、単にゲームをプレイして配信するだけでは成功を収めるのは難しく、戦略的な準備と継続的な努力が求められます。

人気実況者として成功するためには、自分の強みや個性を活かしたコンテンツ作りが重要ですし、視聴者とのコミュニケーションを重視し、SNSやコミュニティを活用してファンとの関係を深めることも重要かもしれません。

今回はゲーム実況者として起業する方法について見ていきたいと思います。

ゲーム実況者とは?

ゲーム実況者とは、ゲームをプレイしながらその様子を視聴者に配信したり、動画として公開したりする人を指します。単にゲームをプレイするだけでなく、その過程で視聴者を楽しませるためのさまざまな工夫を凝らす必要があります。

具体的には、プレイ中のリアクションや解説を通じてゲームの魅力を伝えたり、ユーモアや独自の視点を交えて視聴者を引きつけたりします。高いテクニックを持つゲーム実況者であれば、高難易度の攻略を見せることでプレイヤーとしてのスキルをアピールしたり、一つのゲームに特化したゲーム実況者であれば、ストーリーを重視して視聴者と感動を共有したりすることもあります。

ライブ配信を行う場合は、視聴者とリアルタイムでコミュニケーションを取ることも重要であり、コメントへの反応やファンとの交流を通じてコミュニティを形成します。

編集動画では、カットや字幕、効果音などを用いて、視覚的にも楽しめるエンターテインメントを提供するため、編集スキルも必要になります。

このように、ゲーム実況者は単なるプレイヤーではなく配信者やクリエイターとしての側面も強く、ゲームを通じた新たな楽しみ方を提供する存在となります。

ゲーム実況者が扱うゲームの種類

ゲーム実況者が扱うゲームの種類はかなり多岐にわたり、それぞれのジャンルやタイトルに応じて異なる魅力や楽しみ方があります。
ゲーム実況でよく扱われるゲームの種類としては次のようなものがあります。

アクションゲーム

アクションゲームは、敵を倒したりステージを攻略するゲーム。プレイヤーのスキルが重要です。特にテンポの良いプレイや緊迫した場面が実況に向いており、視聴者を興奮させることができます。たとえば、『モンスターハンター』や『ゼルダの伝説』などがあります。

シューティングゲーム

主観視点や三人称視点で戦うシューティングゲームは、手に汗握る対戦やスリリングな瞬間が魅力で、実況者のスキルが視聴者に注目されやすいジャンルです。『Fortnite』や『Apex Legends』が非常に有名です。

RPG(ロールプレイングゲーム)

RPGは、ストーリーやキャラクターを重視したゲーム。実況者の解説や感想がストーリー体験を共有する一助となります。視聴者は物語の続きが気になり、シリーズとして楽しむことが多いです。また、自分が知らなかったレアアイテム、レアキャラ、効率的な攻撃方法などを学ぶこともできます。『ファイナルファンタジー』や『ドラゴンクエスト』のゲーム実況者は多いです。

ホラーゲーム

恐怖感を煽るゲームは、実況者のリアクションが視聴者にとっての大きな楽しみとなり、驚きや叫び声などが視覚と聴覚でエンターテインメント性を高めてくれます。有名なところでは『バイオハザード』や『OUTLAST』『サイレントヒル』などがあります。

シミュレーションゲーム

シミュレーションゲームとは、都市建設や人生シミュレーションなど自由度の高いゲームで、実況者の創造性が光ります。視聴者が「こういうプレイもできるんだ」と発見できるジャンルとなっています。『The Sims』や『Cities: Skylines』などはよく知られているゲームです。

対戦ゲーム

格闘やスポーツ、カードゲームなど競技性の高いゲームは実況に向いており、特に上級者プレイや戦略の解説が人気です。『ストリートファイター』『ポケモンカード』『FIFA』『プロスピA』などは年齢問わず人気となっています。

パズル・パーティゲーム

家族や友達と楽しめるゲームや頭を使うゲームは、ユーモアや実況者の個性が活かされます。安定的に人気なのが『マリオパーティ』などのマリオ関連のタイトル。それ以外にも、『Tetris』『スイカゲーム』などが良く知られています。

レトロゲーム

レトロゲームとは、1980年代~1990年代に流行ったファミコンなどの古いゲーム機や初期のPCで発売されたゲームなどを指します。子どもの頃にプレイしたタイトルを大人が再び楽しみたいというノスタルジーが、レトロゲームを支持する大きな理由の一つとなっています。
このように、ゲーム実況者が扱うゲームの種類は幅広く、自分の得意なジャンルや視聴者のニーズに合わせて選ぶことで、より魅力的なコンテンツを作ることができます。

ゲーム実況者の仕事内容

ゲーム実況者の仕事内容は幅広く、ゲームのプレイだけでなくエンターテインメントとして視聴者に楽しんでもらうためのさまざまな活動を含みます。

当然ながら一番の仕事とは、ゲームをプレイしながら実況を行うことが中心です。プレイ中にリアクションやコメントを交え、視聴者とのコミュニケーションを図りながら、ゲームの魅力や攻略法を伝えていきます。そのためには、ゲームに関する知識やトークスキル、時にはユーモアも求められますし、ゲームを攻略できるスキルは必要です。ただ、だらだらゲームをしていても視聴者は飽きてしまいます。

また、実況した内容をそのまま配信するだけでなく、録画した映像を編集して見やすい動画に仕上げる作業も仕事の一部。視聴者が飽きないように無駄な部分をカットし、字幕や効果音、BGMを加えて映像に付加価値を与えます。さらに、動画のサムネイル作成やタイトル付けといった工夫も重要で、これらが視聴者の目を引くポイントとなります。

さらに、ライブ配信を行う場合には、リアルタイムで視聴者と交流し、コメントに答えたりリクエストに応じたりすることが求められます。SNSやブログを活用して自身の活動を広め、ファン層を拡大することも大切な役割です。

ゲーム実況者は、場所を選ばずにどこでも仕事ができるため、自宅やカフェ、レンタルオフィスなどで仕事ができる柔軟さも魅力です。

ゲーム実況者としての収入

ゲーム実況者の収入は、多様な収益源と個々の人気度に大きく依存します。主な収入源として、視聴者からの投げ銭(スーパーチャットやギフト)、サブスク(月額課金)、広告収入、そしてスポンサー契約やアフィリエイトなどがあります。これらを組み合わせることで、安定した収益を目指すことが可能です。

当然、収入には大きな個人差があり、趣味として少額を稼ぐ人もいれば月に数百万円~1000万円以上を稼ぐトップ実況者もいます。人気実況者は視聴者数が多いため、投げ銭や広告クリック数が収益を大きく押し上げる要因となります。また、スポンサー契約や企業案件が収入をさらに増やすケースもあります。

収入の安定性は人気や活動頻度や視聴者層に依存するため、継続的にファンを増やして視聴者との関係を深めることが重要です。

まとめ

ゲーム実況者として起業することは、趣味を仕事にできる素晴らしい選択の一つではありますが、他の仕事同様、決して簡単な道ではありません。収益化には視聴者からの投げ銭や月額課金、広告収入、スポンサー契約などありますが、これらを安定した収入にするには、膨大な努力と時間が必要となります。

また視聴者を引きつけるためには、個性やコンテンツの質を高めるだけでなく、SNSや配信プラットフォームを活用した積極的なマーケティングも求められますし、配信を継続する忍耐力、視聴者との信頼関係を築くスキルも不可欠です。

しかし、これらの困難を乗り切り頑張る覚悟があれば、ゲーム実況者としての成功に一歩ずつ近づくことができる可能性は高くなります。

おすすめの記事